日勤中も、ずっと「もう辞めたい」と思いながら働いていた。
帰宅して制服を脱いだ瞬間、涙が出そうになった。
「明日も、急性期へ行くのか」
そう考えるだけで、胸が苦しくなる。
それでも、「辞めるなんて甘えなのかな」と決断できずに、スマホで「急性期 辞めたい」と検索した。
もし今、同じように苦しい夜を過ごしているなら。 この記事は、そんなあなたのために書きました。
辞めたいと思うほど頑張ってきたこと。 それを「逃げ」だと責めなくていいこと。
急性期を辞めることと、看護師を辞めることは、同じではありません。 一緒に、その違いを整理していきます。
急性期を辞めたいと思うあなたは、逃げたいのではなく限界まで頑張ってきた
「辞めたいと思う自分は甘えているのかな」
そう感じていませんか。 でも、そこまで思い詰めるほど、あなたは頑張ってきたはずです。
急性期を辞めたいと思う看護師は珍しくない
急性期病棟は、体力的にも精神的にも負担が大きい現場です。
夜勤明けの疲労、次々と鳴るナースコール、慌ただしい申し送り。 「辞めたい」と思う瞬間があるのは、決して珍しいことではありません。
同じように悩みながら働いている看護師は、あなたが思っている以上にたくさんいます。
辞めたいと思う気持ちは、弱さの証拠ではありません。
「逃げなのでは」と自分を責めてしまう理由
「辞めたら逃げたことになるんじゃないか」
責任感が強い人ほど、そう考えて自分を追い詰めてしまいます。
同期が頑張っている姿を見ると、「私だけ弱音を吐いている」と罪悪感を抱くこともあるはずです。
でも、限界まで頑張った末に「辞めたい」と思うことは、逃げではありません。 それだけ、真剣に向き合ってきたということです。
「辞めたいなんて甘えなのでは」と自分を責めてしまう人は、こちらの記事も参考になります。
→ 看護師を辞めたいのは甘え?限界なのに動けないあなたへ
急性期を辞めたいほど苦しくなるのは、あなたがおかしいからではありません
「辞めたい」という気持ちの背景には、環境そのものの厳しさがあります。
急性期では常に気を張り続ける毎日になる
急性期病棟では、患者さんの状態がいつ急変するか分からない緊張感が、常につきまといます。
休憩中も、頭のどこかで次の対応を考えてしまう。勤務が終わっても、気持ちは休まりません。
帰宅して制服を脱いだ瞬間、「また明日も急性期か」と思うだけで息が詰まり、涙が出そうになることもあるでしょう。その感覚は、あなただけではありません。
そうした緊張状態が毎日続けば、心も体も疲弊していくのは当然のことです。
「辞めたい」と感じるのは、あなたが弱いからではなく、それだけ張り詰めた環境で働き続けてきたからです。
辞めたい気持ちは環境からのサインかもしれない
「辞めたい」という気持ちを、単なる甘えとして片付けていませんか。
それは、今の環境があなたに合っていないという、心からのサインかもしれません。
能力が足りないのではなく、今いる環境との相性が合っていないだけ。 その可能性を、一度考えてみてください。
急性期を辞められない本当の理由は「逃げ」ではなく思い込みかもしれません
「辞めたい」と思っているのに、なぜか動けない。 そこには、思い込みが関係していることがあります。
「3年は続けるべき」という思い込み
「看護師は最低でも3年は続けるべき」
そう周囲から言われ続けてきた人は多いはずです。
まだ3年経っていない今、辞めることは「甘え」だと感じてしまう。 その思い込みが、今のつらさよりも重くのしかかっていることがあります。
でも、その3年という基準は、あなたの心と体の限界を考えて決められたものではありません。
「まだ3年経っていないから辞められないと悩んでいる人は、こちらの記事も参考になります。
→ 急性期で新人のまま辞めたい…「続けなきゃ」と自分を追い込んでいるあなたへ
急性期を辞めても看護師を辞めるわけではない
「急性期を辞めたら、看護師として失敗した」と証明されてしまう気がする。
そんな不安を抱えていませんか。
でも、急性期を辞めることと、看護師そのものを辞めることは、まったく別の問題です。
急性期で苦しかった人が、慢性期やクリニックへ移って「やっと眠れるようになった」と感じるケースもあります。
急性期が合わなかっただけで、看護師としての可能性まで失われるわけではありません。
「急性期が合わないだけで、看護師そのものに向いていないのではと感じている人は、こちらの記事も参考になります。
→ 急性期が向いてない…「看護師に向いてない」と自分を責めてしまうあなたへ
このまま無理を続けると、心も体も限界を超えてしまうかもしれません
「まだ頑張れる」と思って無理を続けている人ほど、知っておいてほしいことがあります。
限界を我慢し続けると回復まで時間がかかることもある
「辞めたい」と思いながらも、それを押し殺して働き続けると、心は少しずつ限界に近づいていきます。
休日も仕事のことばかり考えてしまう。 何をしても気持ちが晴れない。
そうした状態が続くほど、回復するまでに、より長い時間がかかってしまいます。
「まだ大丈夫」と思っているうちに、一度立ち止まって考えることには意味があります。
自分を守ることは逃げではなく働き続けるための選択
環境を見直すことは、看護師としての敗北ではありません。
むしろ、長く看護師を続けていくための、前向きな選択です。
無理を続けて心や体を壊してしまえば、看護師を続けること自体が難しくなってしまいます。
自分を守ることは、これからも看護師として働き続けるための、大切な判断です。
急性期だけが看護師ではありません あなたに合う働き方があります
「辞める」か「続ける」かの二択しかないと思っていませんか。
でも、本当はその間にも選べる道があります。今すぐ答えを出す必要はありません。まずは、自分に合う働き方があるのかを知ることから始めても大丈夫です。
今の職場に残る場合
- メリット:経験を積みながら今の環境で成長を続けられる
- デメリット:心身への負担が続く可能性がある
- 向いている人:まだ改善の余地があり、支援を受けられる環境がある人
部署異動・働き方変更をする場合
- メリット:病院を辞めずに負担を減らせる可能性がある
- デメリット:希望どおり異動できるとは限らない
- 向いている人:病院自体は嫌ではなく、急性期だけが合わないと感じる人
環境を変える場合
- メリット:自分に合う職場で働ける可能性が広がる
- デメリット:転職への不安や準備が必要になる
- 向いている人:急性期以外の働き方にも興味があり、自分に合う環境を探したい人
「転職したい気持ちはあるけれど、辞めた後のことが不安で動けない」という人は、こちらの記事も参考になります。
→ 看護師を辞めた後が不安…「辞めたいのに動けない」あなたへ
急性期以外の働き方を、まずは知ってみませんか
「急性期を辞めたい」と思うことは、逃げではありません。 そう思えるだけで、少し肩の力が抜けるはずです。
急性期以外にも、あなたが安心して働ける職場はきっとあります。 求人や働き方を見るだけでも、自分にどんな選択肢があるのか見えてきます。
今すぐ転職を決めなくても大丈夫です。 まずは、選択肢があることを知ることから始めてみてください。
まとめ
急性期が合わないことと看護師に向いていないことは違う
急性期を辞めたいと思うことは、看護師として失格という意味ではありません。
環境が合わなかっただけかもしれない。 その視点を、まず自分に許してあげてください。
自分を守る選択肢を知ることから始めよう
急性期だけが、看護師の働き方ではありません。
焦らなくても大丈夫です。 まずは、自分に合う働き方を知ることから、少しずつ始めてみてください。

