深夜2時。
布団の中にいる。
でも眠れない。
心臓がドキドキしている。
時計を確認するたびに、
「また眠れる時間が減っていく」
と思う。
明日が夜勤だから。
「また夜勤か」と思った瞬間から、
体が強張る感じがする。
行きたくない。
でも人手不足だから休めない。
だから明日も行く。
眠れないまま夜勤へ行く。
それがもう、
何度目かわからない。
「自分が弱いだけなのかな」
「みんな普通にやってるのに」
「こんなことで限界とか、甘えだよな」
そう思いながら、
スマホで検索している。
この記事はそんな夜のあなたへ向けて書いています。
解決策を押しつける記事じゃない。
転職を勧める記事でもない。
「夜勤が怖くて眠れない自分は、
おかしくない」
まずそれだけ、伝えたい。
看護師の夜勤に行きたくないのは甘えではありません
夜勤前になると動悸や不眠が出るのは珍しくない
夜勤前日に眠れない。
当日の朝に食欲がない。
病院が近づくと体が重くなる。
これ、
あなただけじゃない。
夜勤前に動悸が出る、
眠れないまま出勤する、
という看護師は実際に多い。
「看護師なんだから慣れるはず」
と思っているかもしれないけど、
何年目になっても夜勤が怖い人は
ちゃんといる。
「行きたくない」と思うほど追い込まれている状態とは
夜勤前になると眠れない。
朝になっても食欲がない。
病院へ向かう途中で、
引き返したくなる。
それでも、
「人が足りないから休めない」
と思って出勤する。
そんな状態が続いているなら、
あなたが大げさなのではなく、
それだけ追い込まれている。
夜勤が怖い看護師ほど自分を責めてしまう
真面目な人ほど、
「こんなことで限界になる自分がダメ」
と思ってしまう。
でも考えてみてほしい。
眠れないまま夜勤へ行って、
ナースコールに追われながら一晩中動いて、
仮眠もろくに取れないで朝を迎える。
それを月5〜6回繰り返している。
病棟には、
同じ夜勤を続けている人もいる。
平気そうに見える先輩もいる。
だから余計に、
「自分だけがおかしいのかな」
と思ってしまう。
でも、
眠れないまま夜勤へ行くこと。
動悸がするほど出勤が怖いこと。
そこまで苦しくなっているなら、
あなたは十分頑張っています。
あなたが弱いから、
夜勤が怖くなっているわけではありません。
眠れないまま夜勤へ行くこと。
動悸がするほど出勤が怖いこと。
それでも休めずに病棟へ向かうこと。
それが何度も続いていたら、
心も体も苦しくなって当然です。
夜勤が怖くなるのは、あなたが弱いからではありません
夜勤中は人が少ない。
急変が起きても、
すぐに頼れる人が限られている。
ナースコールが重なる。
休憩が取れないまま朝になる。
そんな夜勤を何度も繰り返していたら、
「また夜勤か」
と思っただけで体が反応するようになっても
不思議ではありません。
眠れない。
動悸がする。
行きたくない。
それは甘えではなく、
体が先に限界を知らせている状態です。
それでも辞められない理由があなたを苦しめている
3年は続けるべきと言われる
「3年は続けないと」
「まだ3年目でしょ」
そういう空気、病棟にある。
直接言われなくても、
そのプレッシャーは感じる。
だから「夜勤が無理」と思っても、
「まだ辞めちゃダメ」という気持ちが
ブレーキになってしまう。
でも、
「3年」に医学的な根拠はない。
あなたの体が出しているサインに、
年次は関係ない。
転職失敗が怖い
「転職して今より悪くなったら」
「また夜勤が多い職場だったら」
「また人間関係がしんどかったら」
今の職場がつらくても、
「未知の転職」の方が怖くなる。
その気持ち、おかしくない。
慎重に考えている、
ということだから。
ただ、
「転職が怖い」と「転職できない」は
別の話だ。
周囲が辞めていないから動けない
同期がまだいる。
先輩たちも続けてきた。
「自分だけ辞めるのか」という気持ちになる。
でも、
他の人が続けているかどうかは、
あなたの限界には関係ない。
眠れないまま夜勤へ行き、
出勤前に動悸がするほど追い詰められているなら、
それはあなた自身の話だ。
夜勤が怖いまま働き続けるリスク
不眠や動悸が当たり前になる
今は「夜勤前だけ」動悸が出ているかもしれない。
でも、
このまま放置していると、
夜勤と関係ない場面でも
体が反応するようになることがある。
「今だけ頑張れば」
と思って無視し続けた結果、
あとから長い療養が必要になった人も
実際にいる。
仕事への恐怖が強くなる
夜勤が怖い、という感覚は
放置すると育つ。
最初は夜勤前だけだったのが、
出勤前全般が怖くなる。
病院の近くを通るだけで体が反応する。
早い段階で、
何かを変えることを考えた方がいい。
体調より病棟を優先してしまう
「人手不足だから休めない」
「自分が休んだら迷惑がかかる」
その気持ち、すごくわかる。
でも、
あなたの体を守れるのは
あなただけだ。
病棟はあなたの健康の責任を
取ってくれない。
夜勤がつらい看護師に残されている選択肢
今の職場で働き方を変える
夜勤の回数を減らしてもらう交渉をする。
部署を変える。
夜勤なしのポジションを相談する。
全部うまくいくとは言えないけど、
「転職か、続けるか」以外にも
動き方はある。
夜勤回数が少ない職場を探す
急性期病棟に比べて、
夜勤の負担が少ない職場もある。
クリニック、外来、健診センター、
訪問看護、デイサービス。
夜勤が月1〜2回の職場や、
夜勤なしで働ける職場が
実際に存在する。
「そんな職場、自分が行っていいのか」
という気持ちが出るかもしれないけど、
選択肢を知るだけなら
誰にも迷惑はかからない。
夜勤なし求人を見てみる
転職すると決めなくていい。
今の病院を辞めると決めなくてもいい。
ただ、
「夜勤なしの職場って本当にあるのかな」
「今の自分でも働ける場所はあるのかな」
それだけ確認してみるのは悪いことじゃありません。
もしかしたら、
「夜勤なしの職場なんて、
経験者やベテランしか行けないでしょ」
と思っているかもしれません。
でも実際は、
夜勤なしで働いている看護師もいます。
夜勤回数を減らして働いている看護師もいます。
知らないままだと、
「今の病棟しかない」
と思い続けることになります。
選択肢を知ったうえで、
今の病院に残ると決めてもいい。
だから今は、
転職するためではなく、
「どんな働き方があるのか」
を確認するつもりで見てみてください。
今夜、転職を決める必要はありません
転職するかどうかは、
今夜決めなくていい。
ただ、
「ここしかない」
と思いながら働くのと、
「他にも選択肢はある」
と知ったうえで働くのでは、
気持ちの重さが変わります。
夜勤なしの職場。
夜勤が少ない職場。
そういう働き方があることだけ、
知っておいてください。
おわりに
深夜に眠れないまま、
夜勤への不安でスマホを開いた。
その夜に、
この記事にたどり着いた。
あなたは弱くない。
夜勤が怖いのに出勤している。
眠れないのに制服を着ている。
動悸がしても、
病棟へ向かっている。
それだけでも、
十分頑張っています。
だから今夜は、
「まだ頑張らなきゃ」
ではなく、
「他の働き方もあるかもしれない」
ということだけ覚えておいてください。
今すぐ辞めなくていい。
今すぐ転職しなくていい。
でも、
夜勤がない働き方。
夜勤が少ない働き方。
そんな選択肢があることを知るだけで、
気持ちが軽くなることがあります。
それだけで、
少し息ができるようになることがある。

