夜勤当日の昼。
なんとなく体がだるい。
念のため熱を測る。
37.2℃。
「また熱がある……」
休みの日は平気なのに。
夜勤の日だけ、決まって熱っぽくなる。
風邪のような気もするけれど、何かが違う気がする。
それでも、休む理由になるほどではない。
人手不足の病棟で、これくらいで休むとは言えない。
結局、今日も出勤の準備をする。
「私、おかしいのかな」
そう思いながら、検索窓に「看護師 夜勤前 発熱」と打ち込んだのではないでしょうか。
ここで原因を断定することはできません。
ただ、先にひとつだけ伝えたいことがあります。
それは、甘えではありません。
そして、夜勤の日だけ熱が出るのは、あなただけではありません。
看護師が夜勤前に発熱しても、甘えと決めつけないでください
「夜勤前だけ熱が出るなんて、自分でもおかしいと思う」
そう感じている人がいます。
夜勤の日に限って体調が崩れると、「自分が弱いだけなのでは」と悩んでしまう人もいます。
体は、思っている以上に正直です。
また37度台だったと熱を測るたびに不安になる
夜勤当日になると、何度も体温計に手が伸びる。
36度台なら少しほっとする。
37度を超えていると、それだけで気持ちが沈む。
「今日も出るのか」
測るたびに、不安が増えていく。
熱そのものよりも、「また出てしまった」という事実に振り回されている感覚があるかもしれません。
体温計を見る回数が増えるほど、心も落ち着かなくなっていきます。
休みの日は平気なのに夜勤の日だけ体調が崩れる
休みの日は、特に何も問題なく過ごせる。
買い物に行っても、友達と会っても、体調は崩れない。
なのに、夜勤の前日や当日になると、決まってだるさや微熱が出る。
これは偶然が続いているわけではなさそうです。
体が「夜勤」という状況そのものに反応している可能性があります。
休みの日との違いが、それを物語っています。
夜勤前になると微熱だけでなく、めまいや強いだるさが出る人は、こちらの記事も参考になります。
→ 看護師の夜勤前にめまいがする…「また夜勤だ」と思うだけでフラつくのは限界のサインかもしれません
発熱そのものより「体が拒否しているのではないか」が怖い
37度台の微熱自体は、それほど大きな数字ではありません。
でも、それ以上に怖いのは、「自分の体が夜勤を拒否しているのではないか」という感覚です。
風邪では説明できない気がして余計に怖くなる
「また37度台だった」
その数字を見た瞬間、ため息が出る。
熱そのものより、
『また今日もか』
という気持ちの方が苦しい。
何が原因なのか分からない。
だから余計に怖くなる。
喉も痛くない。
咳も出ない。
鼻水もない。
それでも、夜勤の日だけ体温が上がる。
「風邪じゃないなら、何なんだろう」
その分からなさが、余計に不安を大きくします。
もし発熱や体調不良が繰り返し続いているなら、一度きちんと病院で診てもらい、他の病気が隠れていないか確認しておくことも大切です。
発熱時の出勤については、自分だけで判断せず、職場の感染対策や報告ルールに沿って相談してください。
そのうえで、原因がはっきりしないまま「夜勤の日だけ」起こるようであれば、ストレスや緊張が体温という形で表れている可能性も考えられます。
自分が弱いだけなのか限界なのか分からない
「これくらいで体調を崩すなんて、自分は弱いのかもしれない」
そう思ってしまう人もいます。
でも、本当に知りたいのは、熱の下げ方ではないはずです。
「これは普通のことなのか」
「私はもう限界に近いのか」
その答えが欲しくて、検索しているのではないでしょうか。
弱さではなく、心や体に負担がかかっているサインかもしれません。
辞めたいのに辞められないから体に出ているのかもしれません
「辞めたい」と思っても、簡単には動けません。
それには、ちゃんとした理由があります。
奨学金や人手不足が簡単に辞めさせてくれない
奨学金の返済免除まで、あと少し。
ここで辞めたら、今までの我慢が無駄になる気がする。
病棟は慢性的な人手不足で、辞めると言い出すこと自体が怖い。
「迷惑をかける」
「甘えだと思われる」
そんな思いが、辞めたい気持ちにブレーキをかけ続けます。
これは優柔不断ではなく、現実的な責任を背負っているからこその迷いです。
人手不足を理由に「休みたい」「辞めたい」と言い出せずにいる人は、こちらの記事も参考になります。
→ 看護師は人手不足だから辞められない…迷惑をかけると思って限界まで我慢しているあなたへ
どこへ行っても同じだと思って動けなくなっている
今の職場はつらい。
でも、転職してもまた同じ思いをするかもしれない。
「どこへ行っても結局は変わらない」
そう考えると、動くこと自体が怖くなります。
知らない場所へ行くことは、新しい不安を抱えることでもあります。
だから、動けないのは当然の心理です。
辞めたい気持ちと、動けない現実のあいだで、体だけが先に音を上げているのかもしれません。
体のサインを無視し続けると、さらに苦しくなることがあります
今は、なんとか出勤できているかもしれません。
でも、その状態には限りがあります。
発熱を当たり前にして、体調の変化を見過ごさないでください
37度台であっても、症状や体調によって必要な対応は異なります。
大切なのは、「いつものこと」と決めつけて無理を続けないことです。
本当に怖いのは、その症状にすら慣れてしまい、「これくらい普通」と感じるようになることです。
体が出している小さなサインを無視し続けると、限界に気づくタイミングそのものを失ってしまいます。
気づいたときには、もっと大きな形で体調を崩してしまうこともあります。
夜勤前の体調不良が当たり前になる前に考えたいこと
「夜勤前は熱が出るもの」
そんなふうに思い込んで、毎回やり過ごしていませんか。
それが当たり前になってしまう前に、一度立ち止まって考えてみる価値はあります。
体調不良が日常になることは、決して健全な状態ではありません。
夜勤が近づくたびに「もう行きたくない」と感じている人は、こちらの記事も参考になります。
→ 看護師の夜勤に行きたくない…眠れないほど怖いのは限界のサインかもしれません
今の職場だけが選択肢ではありません
ここまで読んで、「今すぐ辞めなきゃ」と思う必要はありません。
今日、答えを出さなくても大丈夫です。
ただ、選択肢を整理しておくことはできます。
今の職場に残る場合
今の職場に残るなら、夜勤回数や担当業務について、一度見直してみる方法もあります。
相談できる相手がいれば、負担を軽くできる可能性もあります。
ただ、それが難しい職場であることも、よく分かります。
言えない自分を、責める必要はありません。
部署異動・働き方変更をする場合
院内で部署異動や、夜勤回数の少ない働き方に変更できる制度がある場合もあります。
すべての職場にあるわけではありませんが、確認するだけなら今すぐにでもできます。
今の病院に残りながら、夜勤の負担だけを減らせる可能性もゼロではありません。
環境を変える場合
夜勤が少ない、あるいは夜勤がないクリニックや施設の求人も、実際に存在します。
それを知ることは、今の職場を否定することではありません。
「こういう働き方もあるんだ」と知るだけで、視野が少し広がります。
今すぐ転職しなくても大丈夫です。
ただ、夜勤のことを考えるだけで発熱する状態が続いているなら、今の職場以外にどんな働き方があるのか知っておくことは、決して無駄ではありません。
本当は転職したいわけじゃない。
ただ、夜勤前に毎回熱を測る生活を終わらせたい。
今より少し楽に働ける場所があるなら知りたい。
そう思っているだけかもしれません。
求人を見ることは、応募や退職を決めることではありません。
まずは「夜勤が少ない職場って本当にあるのかな」と知ることから始めてみるだけでも十分です。
夜勤前の発熱は体からのメッセージかもしれません
また37度台だった。
そのたびに不安になる生活が、当たり前になっていませんか。
体が拒否している恐怖を見ないふりしなくていい
夜勤の日だけ熱が出る。
その違和感を、ここまでずっとひとりで抱えてきたのだと思います。
それは、簡単なことではありません。
体が反応するほど無理を重ねてきたという事実は、あなたが弱いからではなく、それだけ頑張ってきた証拠です。
その恐怖を、見ないふりにする必要はありません。
夜勤の少ない未来を知るだけでも気持ちは軽くなる
夜勤前に熱を測らなくていい生活が、本当にあるのか。
今は想像しにくいかもしれません。
でも、夜勤が少ない、あるいは夜勤がない環境で、体調を崩さずに働いている看護師は、実際にいます。
今日、すべてを決める必要はありません。
ただ、そういう働き方があると知っておくだけで、明日の気持ちが少し変わることもあります。
「辞める」と決めなくていい。
「知っておく」だけで、十分です。

