「また失敗するかもしれない」——そう思いながら眠れない夜を過ごすあなたへ
明日の勤務のことを考えると、胸がざわつく。
「また同じミスをしたらどうしよう」
「また先輩に迷惑をかけたらどうしよう」
布団に入っても、頭の中で明日のシミュレーションが止まらない。
気づけばスマホを開いて、「看護師 自信がない」と検索していた。
3年目。
プリセプターはもう卒業して、一人でできて当たり前と思われる立場。
なのに、自信は増えるどころか、どんどん小さくなっていく気がする。
「自分には向いていないのかもしれない」
そう思い込む前に、少しだけ聞いてください。
自信がないことは、能力がないことと同じではありません。
その苦しさの理由を、一緒に整理していきましょう。
また失敗するかも…と不安になるのはあなただけではありません
日勤中、小さな確認漏れを指摘された。
「気をつけてね」
その一言だけだったのに、頭から離れない。
大きな事故にはならなかった。
でも「また私だけ」という感覚だけが、重く残る。
帰りの電車でも、お風呂に入っていても、その場面が繰り返し再生される。
「明日もまた失敗したらどうしよう」
「また先輩に迷惑をかけたらどうしよう」
そう考え始めると、不安はどんどん大きくなっていく。
眠ろうとしても頭の中では明日の勤務が始まり、気づけば「看護師 自信がない」と検索している。
同期は涼しい顔で申し送りをしていた。
「なんで私だけ、いつまでもこんな気持ちになるんだろう」
そう思ったこと、ありませんか。
実はこの感覚を、急性期病棟で働くなかで抱える看護師は少なくありません。
プリセプター期間が終わり、一人でできて当然だと思われる時期ほど、小さな失敗が重くのしかかるからです。
まずは、その苦しさを抱えているのが自分だけじゃないと知ってほしいのです。
小さなミスを何日も引きずってしまう
ナースコールが重なる中での確認漏れ。
申し送りの途中で処置に呼ばれて、伝え忘れたこと。
先輩からすれば、その場で直せば済む話だったかもしれません。
でもあなたの中では、何日も消えずに残ってしまう。
夜勤明けにベッドに入っても、ふとその場面がよみがえる。
「また同じことをするかもしれない」
そう思うと、次の勤務が怖くなっていく。
一度のミスが、まるで自分の看護師人生すべてを否定する証拠のように感じてしまうのです。
同期と比べて自分だけダメだと思ってしまう
同じ時期に入職したはずなのに、同期はもう自信を持って動いているように見える。
自分だけが、いつまでも先輩の顔色をうかがっている気がする。
でも、本当に「自分だけ」なのでしょうか。
見えている部分だけで比べていないでしょうか。
たとえば申し送りで同期が落ち着いて話している姿を見るだけで、「私だけできていない」と感じてしまうことがあります。
同期にも、あなたの知らない不安や失敗があるかもしれません。
比較する場面が増えるほど、自分の良かったことより、できなかったことばかり目に入ってしまいます。
自信がなくなるのは、あなたが劣っているからではありません。
看護師として自信を失ってしまう理由
「自信がない」
その言葉の裏には、必ず理由があります。
だから毎日、「また失敗するかもしれない」と不安になり、自分を責め続けてしまうのです。
それは、あなたの能力が足りないからではないかもしれません。
責任の重さ、環境の厳しさ、そして人手不足。
そういった要因が積み重なって、自信という土台を少しずつ削っていくのです。
帰宅してからもミスを思い返し、「また明日も失敗するかもしれない」と眠れなくなるようなら、それはあなた一人の問題ではありません。
理由を知ることは、「自分だけが悪いわけじゃなかった」と気づく第一歩になります。
責任感が強い人ほど自分を責めやすい
「患者さんの命を預かっている」
その意識があるからこそ、小さなミスも見過ごせない。
責任感が強い人ほど、失敗を大きく受け止めてしまいます。
本来、その責任感は看護師として大切な資質です。
でも今は、その真面目さが自分を苦しめる方向に働いてしまっている。
自信がないのは、いい加減だからではありません。
むしろ、真剣に向き合ってきたからこそなのです。
今の職場環境が自信を奪っていることもある
人手不足で、一人あたりの業務量が多い。
休憩がまともに取れないまま、次の対応に追われる。
そんな環境では、誰だって余裕を失っていきます。
余裕がなくなると、普段ならできる確認まで焦ってしまう。
帰宅してから「あそこも間違えていたかもしれない」と何度も思い返してしまう人も少なくありません。
それを「自分の能力不足」だと思い込んでしまうのです。
でも本当は、環境そのものが、あなたの力を発揮しづらくしているだけかもしれません。
「自分には看護師が向いていないのかもしれない」と、自信のなさから思い込んでしまっている人は、こちらの記事も参考になります。
→ 看護師に向いてない…そう思ってしまうあなたへ|自分を責める前に知ってほしいこと
辞めたいのに辞められないから苦しさが大きくなる
「辞めたい」
そう思うのに、その言葉を口に出せない。
辞められない理由が、いくつも頭に浮かんでくるからです。
その板挟みの状態こそが、苦しさをさらに大きくしています。
「動けない自分」を、また責めていませんか。
でも、動けないのには理由があります。
責めなくて大丈夫です。
人手不足や罪悪感で辞める決断ができない
「今辞めたら、みんなに迷惑がかかる」
人手不足の病棟では、その罪悪感が重くのしかかります。
「自分が我慢すればいい」と思い込み、辞めたい気持ちを押し込めてしまっている人は、こちらの記事も参考になります。
→ 看護師は罪悪感で辞められない…「私が我慢すればいい」と思って限界を迎えているあなたへ
「3年は続けるべき」という思い込みも、あなたを縛っているかもしれません。
周囲を裏切るような気持ちになって、決断できないまま時間だけが過ぎていく。
それは、あなたが無責任だからではありません。
むしろ、責任感が強いからこそ、動けなくなっているのです。
転職しても同じかもしれない不安がある
「辞めても、また同じことで悩むかもしれない」
「自信のなさは、環境を変えても消えないかもしれない」
そう考えると、動く気力すら失ってしまう。
「辞めても後悔するかもしれない」と不安で、一歩を踏み出せなくなっている人は、こちらの記事も参考になります。
→ 看護師を辞めた後が不安…「辞めたいのに動けない」あなたへ
でも、その不安は、今の職場での経験だけを基準にしていないでしょうか。
病棟が変われば、忙しさも人間関係も、大きく変わることがあります。
今の不安が、この先もずっと続くとは限りません。
自信がないまま働き続けるとどうなる?
「自信がない」
その状態のまま働き続けると、何が起きるのでしょうか。
答えは、自己否定がどんどん強くなっていくということです。
そしていつか、本来できることまでできなくなってしまう。
そうなる前に、今の状態を見つめ直す必要があります。
自己否定が習慣になる
「どうせ私はダメだから」
そう考えることが癖になると、その思い込みを事実のように感じやすくなります。
小さな成功があっても、「たまたまうまくいっただけ」と片付けてしまう。
失敗があれば、「やっぱり」とすぐに結びつけてしまう。
この習慣が続くほど、本来の実力を発揮することが難しくなっていきます。
環境を変えれば見え方が変わることもある
同じ看護師でも、環境が変われば見える景色は大きく変わります。
厳しい指導が当たり前だった職場から、丁寧に育てる職場へ移った人。
忙しさに追われていた病棟から、余裕を持って働ける環境へ移った人。
「自信がない」という感覚が、環境を変えたことで薄れていったケースは少なくありません。
反対に、このまま「自分が悪い」と思い続けて働いていると、小さな成功まで信じられなくなり、本来できていたことにも自信が持てなくなることがあります。
今の場所だけが、あなたのすべてではないのです。
あなたが選べる3つの働き方
「辞めるか、続けるか」
その二択だけで考えていませんか。
実は、選択肢はもっとあります。
今すぐ答えを出す必要はありません。
まずは、自分に合いそうな働き方を知ることから始めてみましょう。
今の職場に残る場合
これまで積み上げてきた経験や人間関係を活かせるのがメリットです。
一方で、今の忙しさや人間関係が変わらなければ、同じ苦しさが続く可能性もあります。
「信頼できる先輩がいる」「もう少しで異動の時期が来る」という人には、残るという選択も一つの答えです。
部署異動・働き方変更をする場合
同じ病院内でも、部署が変わればペースも人間関係も変わります。
これまでの経験を活かしながら、環境だけをリセットできるのがメリットです。
慣れるまでに多少の時間はかかりますが、「今の病院自体は嫌いじゃない」という人に向いています。
環境を変える場合
部署を変えても解決しない場合、思い切って職場そのものを変える方法もあります。
指導の仕方も、人手の余裕も、病院によって大きく違います。
新しい環境に慣れるまで不安はありますが、「今の職場のすべてが自分に合っていない気がする」という人には、環境を変えることが合っているかもしれません。
今すぐ転職を決めなくても大丈夫です。
まずは、安心して働ける職場があるのかを知るだけでも、自分を責める気持ちが少し軽くなることがあります。
もし今の苦しさが能力ではなく環境によるものなら、働く場所が変わるだけで気持ちが変わる可能性もあります。
見るだけでも、十分な一歩です。
他の職場環境を、比較してみませんか。
まとめ
自信がないのは、あなたの能力が足りないからではありません。
責任感の強さ、環境の厳しさ、人手不足。
いくつもの要因が重なって、今の苦しさを作り出しています。
その理由を知ることが、自分を責めることをやめる第一歩になります。
自信がない自分を責め続けなくていい
一度のミスも、同期との比較も、あなたの価値を決めるものではありません。
自信がないと感じる自分を、これ以上責めなくて大丈夫です。
安心して働ける場所は一つではない
今の職場だけが、あなたの働ける場所ではありません。
安心して働ける環境は、一つではないはずです。
まずはそのことを知ることから、始めてみませんか。

